Goods

ウイスキーを愉しむための
グラスを考える、
Goods Bar×Sghr
コラボレーションが始動!

Goods Bar×Sghr
匠と創るウイスキーグラス

01:ロックグラス 息吹(いぶき)
02:ロックグラス 艶月(あでづき)
03:ロックグラス 霞月(かすみづき)
04:ロックグラス 輝々-kiki-

Goods Bar

赤々と燃える炉の中から取り出された灼熱のガラスは、
匠たちの手に操られ、みるみるうちに美しい
輝きを放つグラスへと変貌を遂げます。
今回取材に伺ったのは、創業以来、
ハンドメイドに徹したガラス製品づくりを続ける、
千葉県九十九里にある菅原工芸硝子の工房。
そこには、Goods Bar×Sghrコラボレーション
第1弾となるウイスキーロックグラスを生みだす、
卓越した技術と個性豊かな創造力を持つ
匠たちの真摯な姿がありました。

Goods Bar×Sghr

〜ウイスキーグラス開発プロジェクト〜

奥深い香りと複雑な味わいを引き出すには・・・、
琥珀の液体を表情豊かに見せるには・・・。
さまざまな技や感性を持つ菅原工芸硝子の匠たち と共同で、ウイスキーの魅力を余すことなく堪能するためのグラスを考えるGoods Barの新プロジェクトです。

ウイスキーをロックで愉しむためのグラス---。
菅原工芸硝子では、このように具体的なオーダーを請けて商品開発をすることはほとんど無いそう。ウイスキーの香りや色を思い浮かべながら試行錯誤を重ね、誕生したロックグラスは全4種。手掛けた3人の匠たちに、それぞれのグラスに込めた想いやこだわりを聞かせていただきました。

Goods Bar × Sghr 01:ロックグラス「息吹」

塚本 衛さん

職人歴48年。菅原工芸硝子が誇るトップ職人。高い技術力とユニークな発想で数々のヒット作を生み出している。
東京都指定伝統工芸士。

文様をつける工程はわずか20秒ほどの早業!型吹きを終えたグラスを回転させながら、トロトロの飴状になったガラスを巻きつける、まさに職人技です。

はじめにご紹介するのは、ロックグラス「息吹」を手掛けたベテラン職人の塚本衛さんです。グラスの底部から湧き上がるように描かれた文様は、燃え盛る炎のようにも、たくましく伸びる植物の蔓のようにも見え、いきいきとした躍動感が感じられます。実際にこの文様をつくっているのは、約1400度に熱されうごめく灼熱のガラス。塚本さんは、絶え間なく姿を変えるそのガラスを巧みに操ります。

『これは"生きているグラス"なんです。炎にも植物にも見える文様は、ガラスの鼓動を捉えたもの。ガラスが発する瞬間的な美しさや激しさをそのまま生かしたくて。この案は寝ているときに頭に浮かんだのですが、思いついたら居てもたってもいられなくなり、工房ですぐに試作に掛かりました。ウイスキーを注ぐと、文様が鮮やかに浮かび上がって、いきいきと輝いてくれました。「よしっ!」って、ガッツポーズですよ(笑)』。塚本さんは、まぶしいほどの笑顔を浮かべてこう話してくださいました。
『職人歴はもうすぐ50年になりますが、素材から教わることは尽きません。ガラスも自分自身も生き物。ガラスとはいつも対話するような気持ちで向き合っているんです』。

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Goods Bar × Sghr 02:ロックグラス「艶月」 03:ロックグラス「霞月」

たっぷり厚みのある底部からスッと立ち上がるフォルムが美しいロックグラス。琥珀のウイスキーを注ぐと、やわらかな曲線が内壁に浮かび、しなやかで凛とした印象を醸します。「いざひと口」と、手に取ると見えてくるのが、グラス底部にぽっかり浮かぶ金色と銀色のまん丸い月。金色の方は、澄んだ夜空に堂々と輝く艶やかな月。一方の銀色は、白んだ空に名残をとどめるかのように佇む霞んだ月。どちらも見飽きることのない、自然の美が宿っています。

このグラスの作者は、菅原工芸硝子で初めての女性職人として活躍を続ける内藤有紀さん。ウイスキーと共にある、ゆるやかな時間を思い浮かべて構想を練ったそうです。
『水面に映る月をイメージしました。お月見をするような感覚で、ゆっくりと月を眺めながらウイスキーを愉しんで欲しいです』。
普段から"水"をモチーフにすることが多いという内藤さんは、作品をつくる上でひとつのルールを設けているそうです。『ルールといっても単純なことです。製造段階のどの工程でも"ガラス自身の動きに無理のないこと"しかしない。自然の動きに逆らっていると、ほんとうに美しい姿は描けないんですよ』。

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内藤 有紀さん

職人歴21年となる菅原工芸硝子初の女性ガラス職人。繊細なフォルムや色彩の美しさに定評があり、ロングセラー商品も多数。東京都指定伝統工芸士。

金色の月は金箔を、銀色の月は粉状に砕いたガラスを用いて描かれます。肉厚の底部に浮かぶように閉じ込め、美しく滑らかに仕上げるのは至難の技。

Goods Bar × Sghr 04:ロックグラス「輝々-kiki-」

松浦 健司さん

職人歴13年。数々のヒットシリーズを手掛ける菅原工芸硝子の商品開発責任者。常識にとらわれず斬新な技法を編み出すなど、ガラスへの尽きない探究心が光る職人。

四角い底面に凹凸をつけながら、口部に向かって丸く成型。最後にグラス全体がプックリと膨らむようにひと吹きすることで、このグラスにふくよかな温もりを加えています。

ガラスに向けた厳しくも愛情に満ちた眼差しが印象的な松浦健司さん。彼が創るウイスキーロックグラス「輝々-kiki-」は、キラキラと輝く凹凸の底部と重厚感のあるフォルムが独創的です。このデザインの意図や狙いを伺いました。
『ウイスキーを飲むためのグラスなので、琥珀の液体が最大限美しく見えるように考えました。それと、飲み口の面白さにもこだわっています。このグラス、底部は四角いのですが、上に向かって徐々に丸く変形させています。そうすることで、飲み口に独特のカーブが生まれました。口をつける場所によって飲み心地が変わるんですよ。ウイスキーの味わいも微妙に変化するので、ぜひ試して欲しいです』。

実際にウイスキーを注いでみると、まるで小さな明かりがポッと灯ったかのように、やさしい煌めきを放ちます。卓上に落ちる影までも、表情豊かにガラスの魅力を訴えかけてくるようです。『トロッと垂れたり、フッと膨らんだり、あっけなく割れたり。刻々と姿を変えるガラスには、つくり手にしか見られない美しい瞬間があります。どうにかしてその美しさを再現できないかなって、いつも考えているんですよ。たくさんの人に見てもらいたいですから』。

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尽きない情熱と卓越した技に息吹を与えられたロックグラス。
そのどれもが、ひとつひとつ丁寧に手創りされた世にふたつとない逸品です。
匠たちの想いに触れて傾ける一杯は、ひときわ味わい深いものになるでしょう。