逢坂 剛の考える理想のウイスキーとは?

ウイスキーを愛するミステリー作家と
ガラスの謎を知り尽くす菅原工芸硝子の職人が挑む、
グラス開発プロジェクトが遂に始動。 (このプロジェクトは日本推理作家協会のご協力のもと、実現しました)

スペインを舞台に描かれた直木賞受賞作品『カディスの赤い星』や、
待望のドラマ化が話題の『百舌の叫ぶ夜』など、
数々の話題作を世に送り出してきた
ミステリー作家・逢坂 剛 がグラスに込めた想いと謎に迫ります。

逢坂 剛(おうさか ごう)
1943年東京都生まれ。1980年『暗殺者グラナダに死す』で第19回オール讀物推理小説新人賞受賞。
1987年『カディスの赤い星』で第96回直木賞受賞。2013年、第17回日本ミステリー文学大賞受賞。
スペインに造詣が深く、フラメンコギター奏者としても知られる。2014年4月より、『百舌の叫ぶ夜』(1986年発表)を
原作としたドラマ「MOZU」がTBSで放送され、大きな話題を呼んでいる。

Inspiration 情熱の国スペインの艶やかな色合わせ

「誰も見たことのないグラスをつくりたい」。
逢坂氏の脳裏に浮かんだのは、
幻想的な光を描き出すステンドグラスでした。
明るい陽光が降りそそぐスペインの街並みや、
燃えたぎる情熱を表現するフラメンコの衣装。
赤・黄・緑。鮮やかな色がランダムに配され、
圧倒的な個性を持つグラス。
逢坂氏とガラス職人、かつてない色への挑戦と
なりました。

Partner 気鋭のガラス職人・松浦健司氏

尽きることのないアイディアと探究心で、ガラスの美しさを次々と捉え続ける松浦氏は、業界でも注目を集める存在。
「少なくとも3種類の鮮やかな色を」という
逢坂氏の要望に、「難しいほど燃える」と、
闘志がのぞく笑顔を浮かべて応えます。
キーとなる赤は、ガラスで表現するのが困難な色。
ランダムに色を組み合わせるのは、
初めての試みでした。

Shape シンプルで安定感のある形

逢坂氏が普段よく飲むウイスキーは
「山崎」と「響」。オン・ザ・ロックスか
ハーフロックで、香りを愉しみながら
飲み進めるのが定番だそうです。
使うグラスに求めるのは、安定性と持ちやすさ。
シンプルでありながら持つ手に自然となじむ形。
鮮やかな色に加え、使いやすさの追究も
課題となりました。

Feeling ウイスキーをにぎやかな気分で

ほの暗い部屋や落ち着いた雰囲気のバーで、
静かに飲む印象があるウイスキー。
逢坂氏が目指したのは、そのイメージを少し崩すことができる、遊び心のあるグラスです。
「ひとりで飲んでいても気持ちが華やぐし、
そのまま飾っていても楽しい」。
鮮やかな色を閉じ込めた逢坂氏のグラスは、
ねらい通り、誰も見たことのないにぎやかな雰囲気を纏っています。

×Book 『さらばスペインの日日』著者:逢坂 剛(講談社)

スペインを舞台にした「イベリアシリーズ」は、史実とフィクションを重ねたストーリー展開と人間味のあるキャラクターで大人気。シリーズ完結編『さらばスペインの日日』を書き終えたばかりの逢坂氏は、製造工程でさまざまに姿を変えるガラスに興味津々。「今後、ガラス職人が犯人役として小説に登場するかもしれません(笑)」と、新たなミステリーの構想も湧いてきた様子です。

謎 Nazo

グラスの中に スペインがある

シンプルだが、奥深い味わいを持つウイスキーを派手に、にぎやかに飲んでみたい。それを表現するため、原色にあふれるスペインのイメージを、グラスに込めてみた。 逢坂 剛

  • 指が掛かりやすいよう、
    グラスの側面にはわずかな
    凹みが付けられています。

  • 光の反射と映り込みで、
    さまざまな表情が愉しめます。
    逢坂氏のお気に入りは
    上から覗き込む視点。

  • 厚みのある底に
    鮮やかな色が閉じ込められ、
    まさに「スペインがある」状態。
    配色やバランスは
    ひとつひとつ異なります。

逢坂 剛「謎」グラス商品詳細を見る。

  • <社団法人 日本推理作家協会>
    ミステリーと関わりのある作家・評論家・翻訳家・漫画家など、エンタテインメントの担い手が結集した文芸団体。1947年、江戸川乱歩を中心に設立された探偵作家クラブを前身としており、現在630名を超える会員が所属している。

  • <Sghr 菅原工芸硝子>
    1932年の創業以来、ハンドメイドに徹したものづくりを続けるガラス製品メーカー。千葉県九十九里に工房を構え、高度な技を持つガラス職人の手で、高品質かつ創造性豊かなラインナップを多数生みだしている。

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