亀甲文様のルーツ、それは…。
サントリーの創業者である鳥井信治郎が10数年にもおよぶ長い歳月をかけてつくりあげた「角瓶」。"断じて舶来を要せず"を貫き、"ジャパン・オリジナルであること"にこだわり続け、国産ウイスキーの歴史を本格的に拓いた立役者です。「角瓶」と聞くと、どこか懐かしさを感じる黄色いラベルとともに、亀甲文様の四角いボトルが頭に浮かんできませんか?それこそが、70年以上も変わらず日本人に愛されてきた"ジャパン・オリジナル"の証なのです。亀甲文様とは、その名のとおり"亀の甲羅"を模して描かれた六角形の文様。長寿な生き物として知られる亀をモチーフにしていることから、日本では古くから吉祥(良いしるし)文様の代表格として親しまれ、着物や器などさまざまな生活用品に描かれてきました。「角瓶」のボトルデザインを手掛けた日本画家の井上木它(もくだ)氏にインスピレーションを与えたのも、美しい亀甲文様のカットが施された薩摩切子の香水瓶だったといいます。日本のウイスキーには日本らしい瓶を…。こうして、現在に至るまで唯一無二の存在感を放ち続ける、「角瓶」の亀甲ボトルが誕生したのです。
「角瓶」に込めたこの想いは、テレビCMや居酒屋でおなじみのあの「角ハイボールジョッキ」にもしっかりと受け継がれているのです。