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珠玉の美酒を磨き上げた輿水精一が愛用するテイスティンググラス。

個性が際立つシングルモルトに、
奥行きあるハーモニーが魅力のブレンデッド。
銘柄やエイジングだけでなく、飲み方や
合わせるおつまみ、使うグラスや飲む環境によっても
ウイスキーはさまざまな香味に変化します。
知れば知るほどに見えてくるウイスキーの世界を
テイスティングを通じて深めてみませんか?
世界的な酒類コンペティションで最高賞を受賞した
「響30年」など、サントリーウイスキーの
開発や品質管理に長年携わってきたチーフブレンダー
輿水精一に、テイスティングの魅力や
気軽な楽しみ方を聞いてきました。

PROFILE

1973年サントリー入社。研究センターや貯蔵部門を経て1999年よりチーフブレンダーに。2004年には日本人で初めて国際的な酒類コンペティションであるISC (International Spirits Challenge)の審査員に選出された。

珠玉の美酒を磨き上げた輿水精一が愛用するテイスティンググラス。

グラスを揺らせば、無二の個性が語り出す。

幾重にも重なったウイスキーの味、香り、余韻・・・。五感を研ぎ澄まし、グラスの中でゆらめく琥珀に向き合う。それは、あなたの感性を磨く豊かなひとときです。香り立ちのよいテイスティンググラスにウイスキーを注ぎ入れ、鼻や舌に意識を集中させて味わってみると、普段から飲み親しんでいるものでも、驚くほどたくさんの香りや味の重なりを感じることができます。まずは身近にあるウイスキーから、気軽にテイスティングを試してみてはいかがでしょうか。
ゆるやかな曲線を描いたチューリップ型の小さなグラス。これは、輿水をはじめ、サントリーウイスキーの歴史を拓き、守ってきた職人たちが長年使用しているテイスティンググラスです。輿水がこのグラスを手にする所作は流れるようにスムーズ。機能性を追求し、計算され尽くした形状であることが見てとれます。テイスティンググラスと一口に言っても、口径が狭く上品なフォルムをしたもの、脚が長くエレガントな印象のものなど、さまざまなタイプのものがありますが、このテイスティンググラスにはどんな特長があるのでしょうか。
「これはグラスの中に香りがこもりやすい形状です。だから、注いだ直後から徐々にふくよかに変わっていく微妙な香りをしっかりとかぎ分けることができるんです。グラスの脚が短いこともポイントですね。香りを判別しやすい適切な距離を保つことができます。また、安定感があって扱いやすいので、プロの方だけでなく一般の方にも使いやすいグラスだと思いますよ」。

ではここで、テイスティングの簡単な手順をご紹介しましょう。ウイスキーとグラス、常温のミネラルウォーターを用意すれば準備OK。さっそくスタートです。

グラスを揺らせば、無二の個性が語り出す。
1.
グラスに刻まれている下の線までウイスキーを注ぎ入れ、白い紙をバックにして"色"を確かめます。銘柄やエイジングによって変わる濃淡や、貯蔵樽に由来する色の違いを見てください。
2.
グラスの上の線まで水を加え、ウイスキーでグラスの内壁を濡らすように揺らして、立ち上がる"香り(アロマ)"を楽しみます。最初に鼻に訴えてくる香りだけでなく、徐々に現れる個性を感じてください。
3.
いよいよ次は"味(フレーバー)"。口に含み舌の上でころがすと、味わいの特長が染み透ってきます。まろやかな甘みや複雑なコクなど、感じたままの言葉を書き留めてみましょう。
4.
ウイスキーの楽しみは豊かな"余韻"にもあります。口の中に残った香りや味(アフターテイスト)まで、しっかりと感じてみてください。

感じたままに書き留めて、熟成を深める自分だけのメモリーに。

「フタ付きテイスティンググラス」には、輿水監修のもと開発したオリジナルのテイスティングノートが付いています。紙面には、「スモーキー」や「ウッディ」などウイスキーの香りや味を示す基本的な表現用語や評価軸があらかじめ記されているので、初めての方でも気構える必要はありません。前で紹介したテイスティングの4つの手順に沿って、感じたままの評価や感想を書き入れることができます。
「テイスティングのコツは経験を重ねること」。輿水はそう言い切ります。そもそもウイスキーの複雑な香味は、ひとことで表現できるようなものではありません。自分の目や鼻、舌が感じたままに、浮かんだ言葉をいくつでも書き連ねていくことが大切なのだとか。そうした経験を繰り返すことで、感覚はどんどん洗練され、ボキャブラリーも増えていくのだそうです。輿水はさらに続けます。「あるウイスキーの香りを"雨に濡れた土の地面のにおい"と表わした人がいました。地面ですから、決して美しい表現ではありません。しかし、自分の記憶の中にあるそのにおいを思い出してみると・・・なるほど確かに、と思ったりして(笑)」。上手な表現ではなくても、自分自身の経験と結びついた言葉であれば記憶しやすいもの。しっくりとくる言葉が見つからないときは、なじみのバーテンダーの意見を聞いたり、あえてウイスキー初心者の友人に味を表現してもらったりと、周りの人からヒントをもらうのもいいかもしれません。ご自宅で、バーで、旅先で。さまざまなウイスキーの記憶を書き溜めたノートは、時が経つにつれ熟成を深めます。ページを前後して眺めてみると、自分自身の熟成も感じられるかもしれません。
ウイスキーとは"時間の価値"を感じられるもの。大自然の悠久の営みや、職人たちが日々繰り返す精緻な手仕事。それらを積み重ねることで生まれた"時"の賜物です。テイスティンググラス片手にウイスキーに向き合うときは、是非、その背景に流れ過ぎた"時"を思い浮かべてみてください。ゆらめく琥珀が、より雄弁に語りかけてくることでしょう。

感じたままに書き留めて、熟成を深める自分だけのメモリーに。

ジャパニーズウイスキーの
歴史を拓いた
「山崎蒸溜所」

日本で初めてのモルトウイスキー蒸溜所として建設された山崎蒸溜所は、1923年(大正12年)着工、翌年の11月11日に竣工となり、その歴史を刻みはじめました。毎年同日には、隣接する椎尾神社で秋の大祭が開催されています。色鮮やかな紅葉も楽しめるこの季節、ジャパニーズウイスキー発祥の地・山崎蒸溜所に訪れてみませんか?

フタ付きテイスティンググラス3個輿水精一監修テイスティングノート2冊付き

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フタ付きテイスティンググラス3個
(輿水精一監修
テイスティングノート2冊付き)
4,700円(税込5,170円)

フタ付きテイスティンググラス2個輿水精一監修テイスティングノート付き

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フタ付きテイスティンググラス2個
(輿水精一監修
テイスティングノート付き)
3,300円(税込3,630円)

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